June 21-30,2004

2004年6月
「ごはん粒日和」
2004/06/30 (Thu)

例によってどうでもいいことばかり覚えるコドモであるが、今日は夕飯を食べた後、お皿についていたごはん粒をおもむろに指でつまみ、器用に自分の鼻の穴へ突っ込んでいたのだった。そんな時だけ無駄に器用であるのも可笑しな話であるが、突っ込んだら突っ込んだで、今度は上手に突っ込み過ぎて自分では取れなくなったらしく焦っている。バカ丸出しである。挙げ句、むず痒くなってくしゃみをして、鼻からごはん粒をびろーんと、絶妙な出具合で出していたのだった。しかも、本人がまったくもって真剣な表情でいるのがかなりバカである。もしかして「鼻の穴にごはん粒を入れる時は真剣な表情で」とかいうことを保育園で教わってきたのだろうか。


2004年6月
「たぬき日和」
2004/06/28 (Tue)

相方さんとコドモと3人で夕飯を食べる。ひどくあっさりと書いたが、そんなに悠長なものではないのは子持ちのご家庭の方にはご理解頂けるかと思う。

それはともかく、夕飯後はコドモをお風呂に入れることが、私たちに与えられた次の仕事である。まあお風呂ぐらい入らなくても死にはしないのだが、入らないなら入らないなりに野性味溢れる体臭をコドモが放つわけで、保育園に預ける手前、そんなアバンギャルドな体臭をコドモに漂わせておくわけにもいかない。コドモをお風呂に誘う。

別にコドモはお風呂が嫌いなわけではないのだが、気分的にお風呂に入りたくないタイミングというのがあるらしく、誘ってもウロウロしてちっとも入ろうとしない時がある。そんな時のために、お風呂には相方さんが透明のカップ、といってもプリンの空きカップとかなのだが、それにアンパンマンの絵など描いたものを置いておき、「お風呂にアンパンマンがいるから」などと文字通りコドモ騙しな誘い文句でお風呂に誘ったりしてどうにかやり過ごすのであるが、今日もまさに、その、コドモがどうにもお風呂に行きたくないタイミングで誘ってしまったようで、ちっとも誘いに応じる気配がなく、ぼんやりテレビを見たりしている。と、ふと気が付くとコドモが目を閉じ、全身の力を抜き始めた。しまった、寝てしまったかと思いきや、コドモは目を閉じたままニヤニヤしているのだった。

コドモが、「寝たフリ」をマスターした瞬間である。


2004年6月
「コドモ語日和」
2004/06/27 (Sun)

コドモが言葉を覚えつつあるのは、なかなかに微笑ましい光景であり、この日記中においてもコドモが「アンパンマン」という単語を如何にして覚えていったかについては、結果的にはそれなりにフォローしてきたことになっているのであるが、当然それ以外の言葉についても、徐々に、コドモなりに気になる単語をチョイスし私や相方さんに確認しながらボキャブラリーを増やしつつある次第である。

コドモは、「犬」のことを「ワンワン」と言う。これは、「いぬ」という単語の、とりわけ「ぬ」の部分が子供にとっては発音しにくいことを考慮した、わかりやすくて言いやすい「犬」の表現方法であり、先人の知恵の結晶であると思う私である。こういう、子供が擬音系で呼ぶ物というのは結構あって、基本的には動物か乗り物であることが多いのであるが、そうはいっても鳴かない動物もいて、ウサギなんかはその代表なのであるが、我が家の場合はコドモが物心の付かない時から既に、というかまだ物心なんて付いてないはずであるが、とにかくコドモのコの字もできていない頃から家の至る所にミッフィーのぬいぐるみが大小入り乱れていたこともあって、コドモはウサギのことを「ミッフィー」と呼ぶのだった。とはいえ、「犬」の「ぬ」もままならないコドモに「フィ」なんて高等な発語ができるはずもなく、その結果編み出したコドモ語が、「ミッピー」である。

まあ「ミッピー」の話はそれとして、コドモが擬音を使うことはなんだかんだ言ってもやはり多いわけであるが、最近のコドモのお気に入りが「救急車」と「電車」である。救急車のことは「ピーポーピーポー」というのであるが、どうも「ポ」が、本人は言えてるつもりらしいのだが、私たちが聞くとどう聞いても「ピーカンピーカン」と言っているようにしか聞こえず、油断していると、コドモが何のことを言っているのかさっぱりわからず、泣かれてしまうので注意が必要である。

「電車」は、コドモが割ときっちり発語できる数少ない単語の一つなのであるが、実は、「でんしゃ」と言った後に大抵、コドモは「ガタンゴトン」と言いながら体を左右に揺らし、電車を表現するのだった。これがなかなかに可愛らしいのであるが、実は、本人は「ガタンゴトン」と言っているつもりが、私たちには「オカン、オカン」と言っているようにしか聞こえず、これまた油断していると、なぜオカンが体を揺らすのかと理解に苦しむ羽目に陥るので注意が必要である。というか、オカンオカンって言われてもなあ。


2004年6月
「がんばって日和」
2004/06/26 (Sat)

所用のため実家に一人で帰省し最終電車で帰宅する予定が、所用が長引き最終電車に間に合わなかったため、実家で一泊することになった。なったは良いが、帰る気満々だった私は全くもって何の用意もしてきておらず、しかも汗だくで、さすがにシャワーぐらいは浴びたいと思いつつ、着替えも何もない状態であるため、仕方なくケイコさん(実母)にパジャマや下着を適当に準備してもらったのだった。当然ながらアキオさん(実父)ベースの衣類になるわけなのだが、アキオさんは私よりも体格が一回りも二回りも大きくビール腹であるので、ウエストのサイズが基本的に大きく、履いても脱げるほどである。そんな中、ケイコさんがこれなら履けると出してきた下着が、「桃屋」の「おとうさんがんばって」という、「ごはんですよ」をどうにかしてみましたみたいな、したけど全然売れませんでしたみたいな商品のパッケージを、しなくてもいいのにわざわざイメージして作ったという強烈なデザインのもので、そもそも「おとうさんがんばって」の文字がピンクなのがどうかしていると思う。とはいえ履く以外に選択肢がないので、履く。

一生の不覚である。

万が一にもこのパンツを履いたままで事故にあったりしたとしても、絶対、病院になぞ運ばれたりしたくはないほどに恥ずかしい。運ばれた方も運ばれた方で、「人がせっかく命を助けてやろうというのに、そのふざけたパンツは何事か」という気分になり、助かるものも助からないのではないだろうかと思う。

後で聞いた話だが、このパンツ、誰かからお土産でもらったものなのだそうである。何処でお土産を選べばこんなものがチョイスされるのか、不思議でならない。



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