November 11-20,2003

2003年11月
「分析おばあ日和」
2003/11/16 (Sun)

コドモ連れでデパートなんかに買い物へ出掛けるようになって気付いたのだが、おばさん、或いはお婆さんといった、我が家では一般的に「おばあ」と呼んでいる人種は、もの凄く赤ちゃんが好きであるらしいのである。何しろ、全くもって見ず知らずのおばあたちに、びっくりするぐらいしょっちゅう話しかけられているのである、コドモが。

おばあたちは、私たちはそっちのけで、まっすぐに、コドモに話しかけるのである。おばあたちも、1歳半のコドモに何かを話しかけたところで何がどうなるわけでもないということは分かっているらしく、「あなたの幸せのために3分間だけ祈らせてください」などといった摩訶不思議なことを要求したりはしない。「こんにちは」とか、「いくつ?」とか、「何してるの?」などといった他愛もないことを言いながら、コドモに笑ってもらおうと必死になるのである。で、コドモが「お前誰だよ」みたいな怪訝そうな顔をするか、或いは「こいつの顔、ホタテみたいでおもろい」とか思ってニヤッとしたりしたのを確認してから、私たちに「おいくつですか」と話しかけてくる。その後決まって「うちの子は・・・」とか「うちの孫も今・・・」などと、聞いてもいないのに自分の子や孫の話をし出すのが、おばあたちのパターンであるらしいのである。要するに、可愛いコドモと遊んだ後は、自分の子や孫の話がしたくてたまらないらしいのである。困ったおばあたちである。

この間、相方さんとコドモ連れでエレベーターに乗っていると、途中のフロアからおばあ二人組が乗ってきたのだったが、ちょうど眠りかけていたコドモを見た彼女たちは、勝手に色々分析をはじめたのだった。「お腹一杯で、眠たいんや」だの、「2歳ぐらいやな」だのと、本当は、お腹が空いたと泣き続けて、挙げ句泣き疲れて眠りかけている1歳半のオトコを見ながら、いちいち的はずれな分析をして、さんざんブツクサ言っていたのだったが、とりあえず、寝かけているコドモの前では静かにしておいて欲しいと思う。

それでちょっと気になったのだが、どうもうちのコドモは、おばあはともかく、おじいにもしょっちゅう声を掛けられるのである。白髪のロマンスグレーや、酔っぱらってそうなおじい、自転車で通りすがりのおじいまでもが、わざわざ足を止めてちょっかいを出してくるうちのコドモは、一体何がどうなって、どういうフェロモンを出しているのだろうかと、最近少し疑問に感じる私である。


2003年11月
「物欲の秋日和」
2003/11/15 (Sat)

物欲の秋。急激に欲しいものがたくさん思い浮かんだので、相方さんとコドモと3人で、色々買いに、自転車で四条へ出掛けたのだった。

今回欲しかったものは、仕事用の鞄、靴、名刺入れといったものたち。今使っている鞄や靴に、何となく、急に飽きたのである。きっかけが何だったのか今となっては思い出せないのだが、まあ思い出せないぐらいのことだからきっと、「えなりかずきが、よく似た鞄を持ってた」ぐらいの、或いは「西田ひかるの目がマジだった」ぐらいのことがきっかけだったのだろうと思う。

しばらく靴や鞄を物色して歩くも、今ひとつ、これといったものが見つからない。そのうち、どうも雨が降りそうな気配が漂い始め、自転車で来ていたこともあったので、相方さんとコドモは雨が降らない間に速やかに帰宅して、家で西田ひかるとリッツパーティをすることに。私一人で、もう少し物色して帰ることにしたのだった。

何とか良い感じの鞄を比較的安くで見つけ、その勢いで新風館へ移動。靴を探しているつもりが、ついついヴィレッジヴァンガードで立ち読みしてしまう。品揃えが私好みで、通路は確実に狭いのだが、居心地は不思議と良い店である。

ふと我に返り、靴を探すべく適当にその辺の店へ入る。この「適当に」というのがまずかった。ちょうど外では雨が降りはじめた所。客が全体的に少なく閑散とした店内で、待ってましたとばかりに店員の兄ちゃんがやってきたのだった。で、のべつまくなしにセールストークを展開する。「今年のはやりはこのパンツで、素材はこんな感じで、これだとジャケットをこんな感じに合わせられていいですね。暑くなったら中のこれを一枚脱いでもOKですし、あと良く出てるのはこのダウンジャケットとかで、これだとこんな感じのパンツでもよく合うし」というようなことを言っていたのだと思うのだが、個人的に全く興味がない、というか、そもそも私は靴が見たかったので話半分で適当に相づちを打っていたら、「じゃあこれとこれでこんな感じでどう?」と危うく何か買わされそうになってしまっていたのだった。すんでの所で交わして、さりげなく、逃げるように店を出る。というか、だからどうしてああいう店の兄ちゃんは、あんなに馴れ馴れしいのだろうか。そんなに馴れ馴れしい必要性があるのだろうか。その馴れ馴れしさでジャケットの一つでも売れるのだろうか。



back
top

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送