November 01-10,2003

2003年11月
「ピタゴラスイッチ日和」
2003/11/09 (Sun)

今日は衆議院議員選挙の投票日だそうだ。だからといって特別何をするでもなく過ごす。

さて。「ピタゴラスイッチ」という番組をご存知だろうか。NHK教育で放送されているこの番組は、かつて「ポリンキー」や「スコーン」といった湖池屋系CMや「バザールでござーる」、比較的最近では「だんご3兄弟」で一世を風靡した佐藤雅彦氏が「コドモたちに『考え方』を教える」というコンセプトの元に製作している、いわゆるコドモ番組である。コドモ番組と言っても侮れないのは最近のNHK教育のコドモ番組全般(そのうち紹介します。たぶん)に言えることであるが、この番組に関しては、その侮れなさはとんでもない次元に到達している。何しろ、最初の人形劇部分に出てくる、顔の部分がテレビになってるイヌの名前が「テレビのジョン」なのである。これは侮れない。

そういった「ウゴウゴルーガ」的な侮れなさもさることながら、次々に展開される短い各コーナーがそれぞれよく考えられていて、「考える=ものの見方を変えてみる」ということがとてもわかりやすい具体例で提示されていく様は、オトナが見ても充分に刺激されてしまい、思わず、意味なくマッチ棒で五重塔でも創ってしまいたくなるような気持ちになるのである。佐藤氏が教授を務める大学の研究室で、実際に学生が課題として提出したものから番組に採用されるものも多いらしく、個人的には、こういう「おもしろいこと」を、きっちり一生懸命考えてくれている人たちがいるということに感慨深いモノを感じる次第である。

「日本賞」という、世界の色んなテレビ番組の中から、どういう基準で選ばれるのかは知らないが、何やら優秀げな番組に与えられる、見た感じではおそらくNHK主催の、たぶん名誉ある賞があるのだったが、それの「教育・子供番組部門」を、くだんの「ピタゴラスイッチ」の「見かたをかえてみる」という回が受賞したのだそうだ。

午後9時ともなると、他局では一様に「選挙結果速報」的な番組を放送し続け、何処を見ても大差ない番組が軒を連ねているなか、日本賞を受賞した番組ということで、午後9時頃からNHK教育で「ピタゴラスイッチ」が放送され、我が家は15分だけ癒されたのである。

何かの番組で、誰かが「選挙に行かないヤツは俺が殴ってやる」というような発言をしていて、腹が立ったことがある。私に言わせれば、「選挙に行かせようという努力もしてないくせに、勝手に殴るな」という話である。今回の選挙が、マニフェストだのイラク問題だの北朝鮮問題だの経済再建だのなんだので重要な選挙であることは何となく分かるのだが、それを、何というか、きちんとわかりやすく説明してくれるような、コドモたちにとっての「ピタゴラスイッチ」のような番組なり何なりが、パッと目に付く場所になかったのが問題である。確かに、ニュースステーションの久米宏はわかりやすいのかもしれない。でもそれは、「オトナ」が考えるわかりやすさであって、もっと「コドモ」にわかる分かりやすさで作られたニュース番組がないものかと思う私なのである。

しいていえば「NHK週刊こどもニュース」という番組があることはあるのだが、どうもあの番組の「疑似家族の家族会議」的なスタイルは、「伊東家の食卓」と同じ寒々しい空気がプンプン漂っていて、とてもじゃないが直視できないというのも問題である。あと、もの凄い勢いでガタイがぽっちゃりしている白人女子高生が「みんなコンドームなんて使ってないわよ、面倒くさいしね」みたいなことを言い放つカナダの性教育番組が、「ピタゴラスイッチ」と同じく日本賞の特別賞だかなんだかを受賞していたのも、個人的にはちょっとした問題である。何なんだろうな、日本賞って。


2003年11月
「ナマケモノ日和」
2003/11/09 (Sun)

「所さんの目がテン!」という番組がある。日曜朝7時という、サラリーマンという生き物が普段あまり活動していない時間帯に放送されている、所ジョージが司会の科学番組である。私もコドモができるまでは見たことはなかったのだが、これが結構面白い。内容としては、毎回あるモノをテーマとして取り上げ、そのモノについて徹底的に科学的な調査を行い、その結果を見て所ジョージがコメントするというものであるのだが、取り上げるモノが割と身近なモノだったり生き物だったりして、つい見入ってしまうのである。

そんなわけで、今日のテーマはナマケモノなのだった。あの、何か、木の上でぷらんぷらんしてる生き物である。このナマケモノ、「怠ける怠けるとは聞いていたが、まさかここまでとは!」というほどの怠けっぷりで、笑わずにはいられないのだった。

ナマケモノは、基本的に木の上で生活をする。何故かというと、外敵に襲われないようにするためである。尤もらしく聞こえるが、言い方を変えれば、追いかけられて逃げるのが面倒くさいので、ハナから追いかけられない場所で生活しているという話である。その発想が、何というか、怠け者だなあと感慨深く思う。

そんな彼らも、8日に一度ほどだけ、地上に降りるそうである。何故かというと、「排便のために」だそうである。それで驚くのは、排便が8日に一回であるという事実である。人間だったら確実に便秘であるが、彼らはそんな便秘状態が普通であるらしい。というか、排便を8日に1回で済ませるため、彼らは一日の食事量をレタス数枚程度に抑えているという。もしかしたら、食べることすら面倒くさいのかもしれない。そのうえ、体の割には胃が大きかったり、尋常でなく血圧が低かったり、筋肉の量が少なかったりと、ありとあらゆる部分で怠けることしかできない体に進化した生き物がナマケモノであるということらしいのである。果たしてそれが、進化なのか、退化なのかというのは微妙な問題であるが、とにかく、その事実に感動すら覚える私である。「怠ける」という進化。地球の生態系は、もの凄いことになっている。

ところで、これだけ「怠けなければ生きていけない」という状態にまでなっておきながら、何故、排便を木の上でするわけにはいかないのかがイマイチよくわからない。何というか、木の上ですりゃいいじゃないかと思うのである。ここまで頑張って怠けてきて、何故、木の上で排便ぐらいできないのか。もうひと怠けじゃないか。というか、「むしろ、それぐらい怠けろよ」と言いたい私である。そこを怠けて、もっと色々食べればいいじゃないかと思う。

参考リンク:所さんの目がテン! >>

2003年11月
「親真似日和」
2003/11/05 (Wed)

コドモに、親真似ブームが到来したらしい。以前から、携帯電話を取り上げて耳と口にあて、「もしもし」っぽい動きをしてみたり、リモコンを奪っては適当にボタンを押してテレビの方に突き出しチャンネルを変えるフリをしてみたり、ペットボトルを奪っては蓋を開けて飲む動きを真似してみたりと、何というか、「結構、色々見てるなあ」と感心するほどの真似っぷりではあったのだが、それが最近、おかしな方向へ進み始めていて可笑しいのである。

例えば、お茶を飲んだ後、「ぷはーっ」と言ったりする。何としょうもない部分を真似るのか。もっと他に真似るべき所があるだろうにと思う。或いは、ティッシュやぬれタオルを置いておくと、それで自分の目の前だけを拭き拭きやっていたりする。可愛いし、きれい好きなのは良いことではあるのだが、いかんせん、ちっともきれいになっていないばかりか汚れが拡がっているとしか思えず、もうちょっと何とかならないものかと思う。

いつもコドモを寝かしつける時に肩の当たりをポンポン優しく叩いてやるのだが、いつの間にかそれも覚えたらしく、私や相方さんが寝転んでいるとニコニコ嬉しそうにやってきて、「あーあー」叫びながら脇腹をパシパシと叩くのだった。ここまで来ると、「それ、本当に真似してるつもりか?」と疑いたくもなる。というか、脇腹を「あーあー」言われながら叩かれたら、うっとうしいったらありゃしないのである。


2003年11月
「がっつかない日和」
2003/11/04 (Tue)

いつもは何でもガツガツ食べるのに、昨日の夕飯では大根をいらないと口から吐き出したりしていて、とうとう好き嫌いが始まったかと、相方さんと少し寂しく思ったのだった。

何となく体調が優れていない気がしつつも保育所に預け、相方さんも仕事に出掛けたのだったが、夕方に「熱が上がった」という連絡が入り、相方さんが迎えに行ったのだった。保育所に着くと先生が「給食、今日はおかわりしなかったんですぅ」と凄く残念そうに言うのだった。おまけに、日誌には「おかわりをしませんでした(重症ですね)」などと書かれていて、馬鹿にされているような気にもなりつつ、でも可笑しい。というか、重症っていってもおかわりしなかっただけで、人並みにはしっかり食べてるのである。

それでもまあ熱があるので病院に連れて行くと、先生が診て一言。

「口内炎が出来てますね」

大根を吐き出したのも、給食をおかわりしなかったのも、全て口内炎が原因なのだった。その証拠に、家に帰ってから口内炎にしみないシチューやご飯を食べさせると、いつも以上にがっついていたコドモである。どうやら、お腹が減っていたらしい。

いつになったら、コドモは、この「食いしん坊キャラ」から抜け出せるのだろうか。



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