October 21-31,2003

2003年10月
「アリ日和」
2003/10/29 (Wed)

随分昔に、「働かないアリ」というのがいるという話を聞いたことがあった。昔の日記にも書いたことがあるのだが、世に言う「働きアリ」のうちの数パーセントは、実はうろうろしたり、荷物を持ったり降ろしたりしているだけでちっとも働いておらず、その「働かないアリ」ばかりを集めても、その中の数パーセントはやっぱり働かないという話である。

その後の研究なのかどうなのかは知らないが、最近、新たに分かったこととしてニュースに掲載されていた説によると、「働きアリ」の中の2割ほどは、根っからの「働かないアリ」なのだそうである。つまり、そのアリたちは、もう何をどうしたって働かないのである。雨が降ろうが、槍が降ろうが、命をかけて誠心誠意、働かない。日がな一日、自分の体を舐めたり、巣に出たり入ったりしているだけなのだそうだ。何というか、ああ、会社にも、そんな人いるなあと思う。

面白いのは、そういった「働かないアリ」たちを集団から除外してやると、何故か「働きアリ」たちの仕事量が減るらしいのである。つまり、「働かないアリ」がいる方が、実際の仕事の効率が上がるというわけである。「働かないアリ」たちは、実は年を取った「働けないアリ」なのではないかという説もあるが、何にしても、遊んでばかりで働かない者がいて初めて、働く者たちの効率が最大になるという事実は、なかなか言い得て妙であると思う。つまり、

「ああ、あの人に任せても全然ダメ」
「口ばっかりなのよな」
「というか、昼間っからエロサイトばっか見てるし」

といった陰口の対象となる人間が会社に何人いるかということが、業績を大きく左右しかねないということである。仕事のできないあの人やあの上司も、そういう意味では会社の役にたっているのである。そうか、社長や会長の息子が、ロクに仕事もできそうにない割には重要なポストにいたりするのは、つまりはそういうことなのだろうなあ。日本の高度経済成長を支えてきたのは、案外そういう「働かないヒト」なのかもしれない。

参考リンク:働きアリの2割「働かない」北大助手ら研究 >>

2003年10月
「お色直し日和」
2003/10/26 (Sun)

職場の同い年ぐらいの男性が12月に結婚するのだそうで、一応結婚して3年目を迎えている私に「結婚って、どうっすか?」みたいな話を聞いてきたので、少し話をする。「披露宴とか、どうしました?」と聞かれたので、正直に身内だけでひっそりとしたと言う話をする。で、「披露宴とかするんですか?」と聞くと、ばっちりするらしく、それじゃあお色直しとかもするのだろうなあと思い、そのことを聞こうとしたまではよかったが、何故か「お色直し」という言葉が思い出せないず、咄嗟に出た言葉が「衣替え」で、笑った。

「新郎新婦の衣替え」。かなり馬鹿な響きである。披露宴の途中で、夏物から秋物に衣替えする新郎新婦。長袖から半袖に着替える新郎新婦。想像すると、なかなか間抜けである。

「さて、そろそろ肌寒い季節になって参りました。ここで新郎新婦、冬物に衣替えさせて頂きます」

何というか、「勝手に着替えてろよ」って話である。


2003年10月
「いないいないばあ日和」
2003/10/26 (Sun)

相方さんとコドモの3人で夕飯を食べに入ったら、隣のテーブルにいたのがコドモ3人と両親、二十歳ぐらいの娘とその母と婆さんみたいな雰囲気の大家族だったのだが、親父がコドモほったらかしで娘さんと、延々、新聞記者がいかにつらい仕事かということをこんこんと語り続けていて、気になって気になって仕方がなかったのだった。

で、気にしつつも気にしてない素振りでご飯を食べていると、うちのコドモの存在に気付いたらしいコドモ3人が、趣味の悪さが尋常ではないシャツをペアルックで着こなしつつ、こちらのコドモにちょっかいを出してきた。一人が「いないいないばあ」をし、うちのコドモがほんの少し笑ったのを良いことに、コドモ3人がとっかえひっかえ「いないいないばあ」ばかりやるので、なんというか、「いないいないばあ祭り」みたいな様相を呈してきて、それもそのコドモたちが顔、服、動きなどといった要素要素がいちいち可愛くなくてむかついたので、既に食事を終えていた私たちは、そそくさとその場を後にしたのだった。よそのコドモにちょっかい出してる暇があったら、自分の来ているシャツについて、もう少しきちんと考えてみて欲しいと思う私である。


2003年10月
「馬顔日和」
2003/10/26 (Sun)

会社の帰り、すれ違いざまに聞こえてきたOL3人の会話がちょっとバカで、可笑しかったのだった。

A 「私、馬顔の人が好きー」
B・C 「うまがおー!?」
C 「ああ、田中部長って馬顔だよね」
A 「ああー・・・うーん・・・」

なかなか、そこら辺で「うまがおー」とハモるOLとはお会いする機会がないと思われ、貴重な経験だったと感慨深く思っている次第である。というか、田中部長の馬顔は、どうなの? いけてないの? いけてない馬顔と、いけてる馬顔の違いって何? というか、馬顔と言われても、思いつくのは吉田照美ただ一人な私である。他に馬顔って、誰がいるの?

というわけで「馬顔」をウェブで検索してみたら、「馬顔ハゲ(ウマズラハゲ)」というとてもかわいそうな名前の魚がいることがわかり、少し得した気分になったのだった。以下、引用。

カワハギの一種で、カワハギより体長が長いのがウマズラハゲです。顔が長く、馬の顔に似ていることからウマズラと呼んでいます。

ということだそうだが、この説明では、ウマズラはともかく、何故「ハゲ」なのかがよくわからない。「カワハギ」の「ハギ」から来ているという説が濃厚であるが、それだと当然「ウマズラハギ」になるので、当然「ウマズラハゲ」ではない。「ウマズラハギ」と「ウマズラハゲ」は、「西田ひかる」と「西田敏行」ぐらい違うのであるが、ただまあ、「ウマズラハギ」より、「ウマズラハゲ」の方が断然言いやすいというのも事実である。きっと、言いやすい方に流れていったのではあるまいか。

というか、きっと田中部長は「ウマズラハゲ」なのだと思う。


2003年10月
「ボテ志日和」
2003/10/25 (Sat)

ひょんなことからメル友になった、ほぼ日で育児絵日記を連載したりしているアニメーター・うるまでるびさんと、そのお子さん・ボテ志が京都に来るというので、一緒に遊ぶことになったのだった。

お昼前に待ち合わせをして、まずは「梅の花」という、おいしい豆腐料理屋の個室で昼食。うちのコドモの食べっぷりを見て、そのがっつきっぷりにかなり驚かれてしまったりしながら、おいしい豆腐を堪能しつつ、世間話をする。コドモはコドモで、二人して触って欲しくないものばかり触ろうとしたり、障子を破ろうとしたりして、なかなか油断ならないのだった。というか、明らかに2歳のボテ志よりも1歳のうちのコドモの方が、頭がでかいのが哀しい。

ちょうどその前日に、龍安寺というお寺で石庭を見たのだそうで、ボテ志は「ぜんのこころっ!」と叫んでいたのだそうだ。可愛い。しかもその後、言うにことかいて「ぜんのこころ、あったよ」などと言い出したのだそうだが、指さす方を見るとバケツだったりして、何だかよく分からないことになっている。と思ったら、豆腐料理屋でも「ぜんのこころ、あったよ」と、そこら辺の盆栽みたいなのを指さして繰り返し言っていたのだった。ぜんのこころって、何なんだろうな。

ボテ志はマイケルジャクソンが本気で嫌いらしく、コンロのスイッチを押そうとしたボテ志にうるまさんが「それ、マイケル呼ぶボタンだよ」と一言言うと、押さないばかりか、押そうとすると怒るほどにボタン嫌いになったりして、可愛らしいというか、おかしい。逆に、クィーンというイギリスのバンドのボーカルのフレディ・マーキュリーという、ヒゲでゲイのおっさんが大好きらしく、「フレディもやってるよ」と言うと何故か言うことを聞くのだった。素直なのか、ひねくれているのか、よくわからない。

昼食後、電車が大好きなボテ志をひき連れて、京都駅近くの梅小路蒸気機関車館という所へ行き、本物の蒸気機関車に乗る。ボテ志は本気で感動したらしく、無言で目をうるうるさせていたのだったが、うちのコドモは、何のことやらさっぱり分かっていなかったと思う。

出会った時には恥ずかしがっていたボテ志だったのだが、帰る頃には私と手をつないで歩いたりして、すっかり仲良くなった私たちである。今度会う時には、うちのコドモも言葉を喋るようになっていたりして、そうなると二人して馬鹿なことを言い合うのだろうかと思うと、今から少し楽しみである。


2003年10月
「下痢日和」
2003/10/24 (Fri)

少し前に、またコドモが吐き下し系の風邪にかかっていて、しばらく下痢が続いていた。ここ数日は、薬のおかげもあり治りつつある健康な便だったのだが、今朝、突然また下痢になっていた。しかも、おむつから漏れるほどの液状である。急いで服を着替えさせ、元気は元気そうなので保育所に連れて行くと、先生たちに「えっ下痢? 食べ過ぎで?」とか言われた。人ん家のコドモを何だと思っているのか。



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