October 01-10,2003

2003年10月
「キシリトール日和」
2003/10/10 (Fri)

会社で睡魔に襲われた際の対策として、これまでコーヒー、フリスク、顔を洗う、トイレでちょっとうとうとしてみる、というか自分の机でうとうとしてみるなど、様々な方法を試してきたのだったが、どれもこれも今ひとつ決め手にかけるというか、眠気が収まらないというか、何なら、パソコンの前でちょっと寝てしまっていることもあるくらいなのである。それで辿り着いた結論として、飴を舐めるのが一番なのではないだろうかと思い始めている。

以前に、有限会社ムームーの森川さんが書いていたような気がしたのだったが、ムームーでは、ボールペンや付箋紙などの事務用品と並んで飴が常備されているのだそうだ。つまり、備品扱いである。それで、常時飴を舐め舐め会議をしたりしているのである。曰く、口の中を動かしていると、脳の動きもよくなり、会議でも意見やアイデアが出やすいとの話である。当然、眠気も収まるだろう。

確かにそれは一理あるように思う。コーヒーを飲みながら眠ってしまって膝にこぼす人は電車の中などでよく見かけるが、飴を舐めながら寝てしまって口から飴をたらす人というのは、実は余り見たことがない。「そもそも、飴を舐めているオトナを余り見ない」という気もするが、それはきっと又別の問題である。とにかく飴を舐めている人は、確実に目を開け、歯をくいしばり、一心不乱に、誠心誠意、飴を舐めているものであると思う。

そんなわけで、仕事中眠気に襲われたら飴を舐めることにした私であるが、ここで問題になるのは、オトナの男が仕事中に舐める飴とは、一体どんな飴なのかということである。

まず問題になるのは、その大きさである。大きければ電話に出るのに不都合であるし、不意に誰かに話しかけられたとして、頬をまんまるにしてどんな的確な返事をしたところで、相手にはただ「ふごふごふご」としか聞こえず、仕事がはかどらないばかりか、仕事にならない。というか、給料20%カットである。だからといって小さければ良いかというと、今度は眠気を覚ます効果が期待できない。もうフリスククラスではがぶ飲みしてもどうにもならない私なのである。口一杯にならない程度の、かつ眠気覚ましの効果が期待できる、日本で言えば栃木県ぐらいの、ほどほどな大きさこそ、オトナのオトコの理想なのである。

例えちょうど良い大きさであったとしても、その飴が「キティちゃんフルーツラブキャンディ」であってはならない。キティちゃんであることも、ラブキャンディであることも、できるオトコのキャンディとしては許されない。とりわけ、キティちゃんは御法度である。個人的にはミッフィーというのも捨てがたいが、ここは一つ、オトナのオトコとして許されるのはピングーまでとしたい私である。

そういうわけで、オトナのオトコが舐めるにふさわしい飴を求め、近所のディスカウントショップにて飴を2袋購入。会社へ持っていったのである。

キシリトールという成分がある。いわゆる天然甘味料という奴で、シュガーレス系のものには大抵これが入っているのであるが、今回私が眠気覚ましに買った「ノンシュガーフルーツのど飴」とかいう奴にも、この成分が多量に含まれていたのだったが、実はこの成分が含まれている食品には大抵、「天然甘味料は消化されにくい成分であるため、一度に多量に摂取すると一時的にお腹がゆるくなる場合がありますが、健康上問題はありません」などという注意書きがされている。ふーんと思って読んでいたのだったが、実は、このノンシュガーフルーツのど飴を舐めるようになってから、お腹が緩くなりはしないのだが、どうも仕事中にお腹にガスが溜まりやすくなって、要するにおならが出そうになりがちで、困っている。確かに、舐め始めるとどうにも口寂しくて5個や10個は連続でガツンガツン舐めるのだが、そうかといってお腹が緩くなるわけではなく、ただただガスが溜まるというのが、どうにも恥ずかしい。ちょっと油断するとガスが出てしまいそうで、この緊張感たるや、想像を絶するものがあるのだった。

そういう意味でも、飴を舐めると眠気覚ましになるというのは本当のようで、嬉しいような哀しいような、切ないようなオナラが出そうなような日々を過ごしている。


2003年10月
「はとぽっぽ体操日和」
2003/10/04 (Sat)

コドモを預けている保育園の運動会があり、コドモもろとも参加したのだった。というか、まだようやく千鳥足を覚えたばかりのコドモに何が出来るのかという疑問もありつつ、会場へ向かう。さすがに保育園の園庭では運動会をするには余りある小ささであるので、近くの小学校の校庭で行われたのだった。

天気が良いので、空の写真ばかり撮ってしまう。


入場行進からして、コドモのいる0〜1歳児のいる「ひよこ組」は、母親がコドモを抱いて入場する。良いのかそれで、と思う。

開会式最後に行われた準備体操の名前が「はとぽっぽ体操」。完全にコドモをバカにしたようなタイトルである。どんなものかと思って見ていると、「キューピーちゃーん」とか言いながら手を挙げたり体をひねってみたりと一応体操っぽいことをしていたのだったが、何というか、「キューピーちゃーん」ってことはないと思う。

コドモのお遊戯とかあるのだが、やはりひよこ組に関しては、コドモが踊っているというよりは、コドモが親に踊らされているといった印象を受けるのだった。あと、ひよこ組にも一応「親子競技」というのがあって、何かと思えば何てこたあない、グランドの真ん中に青いシートをひいて、おもちゃを並べて、いつものように遊ぶ様子を見てもらうというものなのだった。コドモだからこそ許される競技である。オトナはグランドの真ん中で躊躇なくいつものように遊んだりはできないのである。

一番年上の組のコドモたちがやっていた、大きな丸い布をみんなで持って、丸く膨らませたりして色々やるのが可愛くて面白いのだった。


そういえば、この運動会には卒園児たちも多数参加、というか見学に来ていたのだったが、卒園児たち自身は親と一緒に来ているので、保母さんたちの束縛のない状態であって、なんというかまあ、やりたい放題なのだった。放送席で勝手に音を鳴らしたり、マイクを使ったり、グランドに勝手に入っていって走り回ったりしていて、もの凄く自由な印象を受けたのだった。というか、ちょろちょろと邪魔である。

閉会式。園長の挨拶などがあり、みんなに記念品などが配られたりして終了したのだったが、そういえば、そもそもこの運動会には紅組も白組もなく、点数も勝ち負けもないのだった。純粋に運動をする会。そう言う意味では、最も正しい運動会の形なのかもしれない。

いつもうちのコドモを呼び捨てにしたり、頭をペチペチ叩いたりして遊んでいる、同じひよこ組の女の子がいるのだったが、その子が私の顔を見て何故かうちのコドモと間違ったらしく指をさしながら「ああっああっ」言っていた。間違うなよ、というか、そんなに似てねぇよ、とか思う。


2003年10月
「エレベーター日和」
2003/10/03 (Fri)

この間、仕事で、とある新築の施設に入らせてもらったのだったが、そこで乗ったエレベーターが凄くて、何と、間違って押した階を取り消すことができるのだった。間違って押したボタンをもう一度押すとおもむろに点滅し、さらにもう一度押すと、押したはずのボタンが、さも押してなかったかのように、「え? 5階? 知りまへんなあ」と素知らぬフリで私たちを翻弄するという、押した数だけ夢が拡がる、画期的なシステムである。

これで、たとえエレベーターの壁が実は新鮮なもぎたてバナナの皮で出来ていて、思っていた以上にヌルヌルしていたがために滑ってボタンを押し間違えたとしても、安心なのである。「バナナの皮でできたエレベーターで安心できるか」という問題は別にして、間違えて押してしまった「婦人肌着売場」などに行ってしまって気まずい雰囲気の中をう心配がないので、安心なのである。

私が知らなかっただけで、最近のエレベーターというのは得てしてそういうものなのかもしれないが、とにかく初めてそんな機能が付いていることを知った私としては、それはもう、仕事中にも関わらず、はしゃぎ倒してはしゃぎ倒して、必死に押しては取り消し、押しては取り消しを繰り返した次第である。

ところで、エレベーターの中でこの取り消し機能の説明書きがあるかどうか確認してみたのだが、見つからなかったのだった。もしかして、これって隠しコマンドみたいなものだったのだろうか。だとすれば、例えば3を6回、5を2回、6を3回、5を1回押すと無敵になったりしたのだろうか。何がかは知らないが。或いは、3と4を押しながら8を押すと再起動したりしたのかもしれない。そんな簡単に人生を再起動させられるのもどうかと思うが。



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