September 11-20,2003

2003年9月
「ガキの使い日和」
2003/09/20 (Sat)

先日を持って、関西地方における「ガキの使い」の放送が終了された。「ガキの使い」とは、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」という、関東地方では日曜夜10時30分に放送されているダウンタウンの番組のことであり、ダウンタウンのフリートークが思う存分楽しめる、今となっては大変貴重な番組なのである。

この件に関して、よみうりテレビ側は「放送基準を満たしていない」ということを理由としているそうである。フリートーク前に放送される、「オープニング」と呼ばれる部分の内容、或いはここ最近放送された罰ゲーム等の内容に対する判断なのだろうと思われる。見られないので何とも言えないが、そういうことなのだろう。

「ガキの使いやあらへんで」を「ガキの使い」、或いは「ガキつか」と呼ぶように、「火曜サスペンス劇場」のことは「火サス」と呼ぶのが私たちの間では一般的である。火曜夜9時から放送されている、びっくりするくらい船越栄一郎が出てくる2時間ドラマのことである。「火曜サスペンス劇場」を「火サス」と呼ぶ時、そこには「ああ、あの、番組始まって15分ぐらいして出てくる幸薄そうな女性が犯人の奴でしょ?」とか、「出てくる人みんな不倫してるやつでしょ?」、「意味なくシャワーシーンが出てくるやつでしょ?」、「犯人が最後になって饒舌になるやつでしょ?」、或いは「ほら、あの、家政婦が見てるやつでしょ?」といったように、若干、小馬鹿にしたようなニュアンスが含まれていることを付け加えておく。また、「家政婦が見てるやつ」は、「火サス」ではなくて「土ワイ(土曜ワイド劇場)」であることも、ついでに付け加えておく。

2時間サスペンスものは、もちろん「火サス」だけではない。「土ワイ」も含め、各テレビ局がわざわざ曜日をずらして放送しているため、結果的には毎日のように2時間サスペンスものが放送されている計算になり、従って、毎日定期的に3〜4人の人が、何らかの、主に愛人・不倫・隠し子関係の理由で、あっさりと殺されていることになるのである。

思いの外「火サス」の説明が長くなってしまったが、何が言いたいかというと、つまりこういうことである。

2時間の間に人が、ごくごく簡単な理由でどんどん殺されていくような番組を毎日毎日放送しといて、放送基準とは一体何事なのか。

何とか放送が再開されますように。でなければ、有料でも良いので、全国どこででも普通に見られるようになりますように。


2003年9月
「スルメカレー日和」
2003/09/17 (Wed)

コドモを、入院明け約10日ぶりに保育所に連れて行ってみたら、着くなり10時のおやつの時間で、誰よりも早くビスコを手に入れ(先生も分かってるから、うちのコドモに真っ先にあげるのが哀しい)、誰よりも早く食べ終え、引き出しという引き出しをいちいち開けてまわる、おもちゃ箱の中身をぶちまける、絵本を本棚からばらまくなど、全く今まで通りの豪快な遊びっぷりで、思わず保母さんに「完全復活ですね!」と言わしめるほどなのだった。コドモたちの中にはもう、後片付けを手伝ってくれるコドモもいると聞き、まあ、それも手伝ってる意識があるかどうかは疑問であるが、とにかく、うちのコドモは全くの散らかしっぱなしなのでたちが悪い。元気なのはいいが、あんまり散らかさないで欲しい、もっと言えば、できれば将来ハゲ散らかさないで欲しいと思う。

コドモたちは、保育所で毎日給食を食べている。毎月初めに献立表をもらうのであるが、これによると、ハンバーグだの、鶏の唐揚げだの、海老フライだの、結構オトナと変わらないものを食べており、なんだか、いいなあと思う。あと、おやつのメニューも書いてあって、今月は、水曜日のおやつが「スルメと牛乳菓子」なのだそうだ。スルメは「おやつ」というか、「おつまみ」だと思う。

スルメをつまみにみんなでお茶を飲み交わす水曜日は、実は給食ではなくお弁当の日であり、家でコドモに弁当を作って持たせることになっている。うちのコドモは大食漢であるので、1歳2ヶ月の割にはご飯山盛り入れたりして、これでも結構頑張って持たせていたのだったが、完全復活した翌日の水曜日に書かれた保育日誌の昼食欄には、こんなことが書かれていた。

「お弁当、カレー 全食」

「カレーって?」と呟く我が家である。


2003年9月
「靴下日和」
2003/09/14 (Sun)

姉から、「これ、一回も履いてないから、コドモに」と、くすんだオレンジ色の靴下をもらった。「履かねぇよ」と思うが、口には出さずにおく。


2003年9月
「ボロチコワ日和」
2003/09/13 (Sat)

ロシアで有名なバレエ・オペラの殿堂・ボリショイ劇場で、世界的にも有名であるらしい女性バレリーナ、アナスタシア・ボロチコワという、なかなかに発語感が気持ちよい名前の女性が、「太りすぎ」というセクシャルでハラスメントな理由で解雇されたという衝撃的事実が、テレビのニュースやワイドショーなどで取り上げられて久しい。彼女の顔写真や映像を見ている分にはかわいくこそあれ、別段太りすぎているようには見えず、これならよっぽど日本の某娘の某ちゃんの方が太りすぎていると思うのであるが、ロシアバレエの世界では、例えボロチコワレベルであっても、解雇して余りある体脂肪ということになるらしい。

彼女は、この件に関して当然怒りをあらわにしているのであるが、私は基本的に彼女の主張に賛成したいと思う。きっと彼女は悪くないし、きっとそんなに太ってもいない。私ごときが主張したところで到底どうなることもないだろうが、とにかく応援してあげたい気持ちでいっぱいなのである。もう、いっぱいいっぱいである。別に私は彼女のファンでも、一目惚れしたわけでもない。具体的な体重については公表されていないので何とも言えないが、男性バレリーナに対して「弱音はかずに持ち上げてやれよ」とは、少しは思うが、そんなには思わない。では、その理由とは何か。

彼女、「大のアイスクリーム好き」なのである。アイス好きに悪い人はいない。例えば私はアイス好きであるが、悪い人ではないのである。そう思いながら軽く見ていた記者会見映像の中で、彼女が真顔で口にした言葉は、私の、いやさ、日本国民のハートを軽く鷲掴みにしたのである。

「アイス抜きの人生なんて考えられない」

名言である。私の中では、既に今年の流行語大賞はこれに決定している。そもそも、そんなこと言う人に、悪い人なんているわけがない。ボロチコワは、悪くないのである。きっと悪いのは、「ボリショイ」と言われて真っ先に「サーカス」を思い浮かべる、というか「サーカス」しか思い浮かばない、浮かれた頭の日本人なのである。



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