January 01-10,2003

2003年1月
「体験スーツ日和」
2003/01/10 (Fri)

とある友人筋から、面白いカタログを手に入れた。

お年寄り体験スーツ
お年寄り体験スーツ

一見スキーウェアのようであるが、手に持っているストックのように見えるものは「杖」であるので気を付けて欲しい。

これは、看護学校やなんかで、お年寄りの体験をしてみる授業、というのがあるのかどうか知らないが、そういった時に使うのであろう、いわゆる一つの教材である。

具体的には、こんな感じのセットである。

仕様と構成
仕様と構成

耳の遠さを体験するための耳栓、滑りやすさや皮膚感覚の鈍さを体験するための手袋、腕や足の上がりづらさを体験するためのおもりなど、様々なアイテムが、なんとなくいちいち面白い。わざわざ滑りやすい手袋をはめるという状況を想像すると、なんともいえず可笑しいのである。或いは、お年寄り特有の視界の悪さが体験できるというゴーグルがあるのだが、これ、眼鏡をかけたまま装着できるのだそうである。まあお年寄りの視界の悪さと普通の目が悪いのとは異なるものなのだろうが、視界を悪くするゴーグルを、わざわざ眼鏡をかけたままはめるというのも、なんとなく可笑しくて良い。

スーツの左胸元に、何か文字が書かれている。メーカー名とか、学校名とか、そういった類のものかと思ってよく見てみる。

お年寄り体験中
お年寄り体験中

しかもこのスーツ、色が選べるというから驚きである。そのオシャレ心は、果たして誰に対するものなのだろうか。

スーツ自体もなかなかセンスの良い代物であるのだが、このカタログ自体もかなり可笑しい仕上がりである。「お年寄りの○○を体験!」という文句が所狭しと書かれているのだが、「階段の昇り降りの不安、恐怖心を体験!」や「食べることの大変さを体験!」はまだ良いが、「階段を自由に昇り降りできないもどかしさを体験!」や「道路を早く横断できない恐怖感を実感!」などは、どうなのかと思う。

それにしても、このスーツを、まかり間違ってお年寄りが着てしまった時のことを考えると実に不安である。「お年寄り体験中」のお年寄り。とにかく、街でこのスーツを見かけた時には、絶対に近寄らないことをお勧めする。どんな災難が降りかかってくるかわかったもんじゃないのである。


2003年1月
「いいおかお日和」
2003/01/09 (Thu)

この間、コドモと一緒に遊ぶという名目でブルーナの絵本雑誌「だいすき!ミッフィー」というのを買った。正確に言えば、7:3で、自分たちのためである。もちろん、7が私たちである。

この雑誌は、ディック・ブルーナの絵本から手当たり次第に絵を抜き出してきて、それをコドモと親が遊べるように編集して並べてあるというなかなかよくできた雑誌で、紙に空いている穴に指を入れて遊んだり、ミシン目にそって雪だるまの絵をめくると次のページの絵が出てきたりして、オトナが一人でやっていると端から見ればどうしようもなく不気味であるが、コドモと一緒にやってる分には端から見ても安心で、やってる方も結構楽しめるのだった。

暇つぶしに一人でページをめくっていると、雑誌の真ん中辺りに「いい おかおで、は〜い!」というコーナーがあった。

いい おかおで、は〜い!
いい おかおで、は〜い!

「たのしい ときは どんな かお?」とある。ページの右下には、画像では見えないだろうが「ミッフィーの顔のシールをはりましょう」と書かれてあり、ちょっと驚く。そもそもミッフィーというのは、コドモたちの想像力を高めるために意図的に無表情に描かれているキャラクターである。ストーリーの中の場面場面でその表情を想像し、感情移入できるところがディック・ブルーナの絵本の魅力なのである。そんなミッフィーの、笑った顔とか、怒った顔とか、しょっぱい顔とかのシールがあるというのだろうか。慌ててそのシールを探すと、それは雑誌の一番最初の部分に、ころころパーティーボールなんかと一緒に「とじこみ付録」として付けられていたのだった。

ミッフィー おたのしみシール
何じゃこりゃ

「・・・た・・・たのしいかお?」などとコドモがパニックになりはしないかと、少し不安である。


2003年1月
「年賀状日和」
2003/01/08 (Wed)

今年も相変わらず、年賀状にコドモの写真を使ってくる人の多さには辟易するのだったが、中でも、夜中に一人では怖くて見られないような、どこからどう見ても宇宙人にしか見えない写真や、妙にイモ虫っぽく映っている生々しい写真などを使ったものが数枚あり、正月早々、ちょっと心臓が止まりそうになった。何故、きっと山盛りあるであろう可愛い我が子の写真の中から、わざわざそんな写真をチョイスするのかと思う。

ちなみに、我が家の今年の年賀状は、こんなのだった。

年賀状

年々、字が下手くそになっていっているような気がする今日この頃である。というか、年々手書きの年賀状が減っていっており、非常に寂しい思いがする私である。パソコンを使うにしてもちゃんと手書き風に作る方法というのはあって、うちの奴なんかはまさにそうなのだが、どうもその方法がわからない人が多いらしく、親戚の人たち数人に「これ、どうやって作ったの?」といったことを尋ねられたのだった。やはり手書き風の年賀状というのは、世間的にも求められているようである。もっと簡単に手書き風の年賀状が作れるソフトを作ればいいのになあとか思う。そうすれば、ソフトの名前は「筆書き」とかになるのだろうか。それならいっそ、簡単に手焼きクッキーが焼ける「筆サブレ」とかも作って欲しいものであると思うが、書いておきながら、それがどういうことなのかよくわからない。


2003年1月
「ベイベー日和」
2003/01/07 (Tue)

夜も11時頃になって、家の電話がなった。こんな時間に自宅の電話がなることはそうそうないので、少し不気味に思う。

相方さんが出るが、最初に「もしもし」と言っただけでしばらく何も言わずにいるので無言電話かと思っていると、相方さん、何も言わずに受話器を私に押しつけてきた。仕方なく受話器を受け取り「もしもし」と問い掛けると、受話器の向こうから、やけに能天気な中年男性の声が響いてきた。

「ママさん? ママさん?」

誰がママさんじゃい。というか、「ママさん」と呼ばれて親しまれている人なぞ我が家にはいない。笑いを堪えながら、我が家がママさん宅ではない旨、冷静に説明することにする。

「ママさん? ママさん?」
「もしもし、サイトウですけども・・・」
「あれ? ママさんは?」
「いや、だから、うちはサイトウなんですけど・・・」
「・・・あっ・・・」

後で聞いた話だが、相方さんが電話に出るなり、おっさんは執拗に

「ベイベー! ヘイ、ベイベー!」

と訴えかけてきたそうである。一体我が家を何処と間違えて電話してきたというのか。そして、ママさんのことを何の抵抗もなくベイベーと呼ぶのはどうなのか。新年早々、そのことが気になって気になって仕方がない我が家である。


2003年1月
「離乳食日和」
2003/01/06 (Mon)

ようやくコドモの離乳食を始める。今日は、炊きたてのご飯をお湯に浸してレンジで温めて柔らかくしたものを、さらにすり鉢でゴリゴリと擦ってご飯粒をなくして半練り状にし、さらにお湯に浸して強引に柔らかくした、餅のようなおかゆのような、中流家庭の犬の餌のようなドロドロしたものを、スプーンで2〜3杯食べさせる。見た目はとても食べたいとは思えない代物であるが、これが予想以上に炊きたてご飯のよい香りがして、意外にもおいしそうで驚く。

コドモ、何の躊躇もなくスプーンをペロリと平らげる。一瞬怪訝そうな顔をするも、すぐにそのおいしさに気付いたらしく、2杯目以降は自らスプーンに喰らいついていくほどの勢い。いきなりたくさん食べさせると胃が驚くのだそうで、今日の所は2〜3杯でとどめておくことにしたが、まあでもこの勢いなら、すぐに、餃子をおかずにご飯が何杯でも食べられるコドモになるだろうなあと思う。


2003年1月
「実家日和」
2003/01/05 (Sun)

再び私の実家へ戻る。夕飯、アキオさん(実父)が一度やってみたかったというので、家の台所でわざわざ七輪に炭火をおこして焼肉を食べるが、肉がどうこう言う以前に、部屋の中にもうもうと立ちこめる煙が激しすぎて、どうにも家中が煙たくてしかたがないのだった。これはもう、見る人が見れば、火事である。

年が明けたことを記念して、コドモにタマゴボーロを食べさせる。コドモ、口に入れた後に一瞬「なんじゃこりゃあ」みたいな顔をするが、すぐに元に戻ってご機嫌である。さすが、ガラガラだのタオルだの自分の服だの、果ては「清酒・鬼殺し」みたいな日本酒の入った紙パックにまでかぶりつき、最近ではおしゃぶりを渡しても乳首の部分ではなくてその周りのプラスティックの部分をくわえて遊ぶ、よくわからないことになっているコドモなだけあって、本当に何でもあっさり口に入れるのだった。その潔さには感心する。

試しに、みかんを皮をむかずに丸のまま渡して見たのだが、やっぱり皮ごとカプっとかぶりついていた。「むけよ、皮を」と思う。というか、「ちょっとは嫌がれよ」と思う。


2003年1月
「増えるミッフィー日和」
2003/01/04 (Sat)

いろんな親類から、コドモのお年玉代わりにとおもちゃを大量に頂く。有り難い話である。おかげで、

ならちゃん と しのちゃん
また増えてやんの

ネズミ講式にどんどん増えていくミッフィーたち。我が家が乗っ取られる日も近い。

漫画に出てくる赤ちゃんが必ず持っている、いわゆる「ガラガラ」をもらう。それも、ただのガラガラではなく、日本食品分析センターだかなんだか言う所が公認したほどに抗菌な代物だそうで、口に入れても全く問題ないのだそうだ。早速コドモに渡してみると、2〜3回カラカラと綺麗な音を鳴らしたのも束の間、さも当然のように、焼きもろこしでも食べるかのような素振りで口一杯にあむぅっと頬ばったのだったが、何しろ日本一の分析マニアたちが公認した抗菌仕様であり、何なら食べても大丈夫なくらいに、煮込めばよいだしが出るほどに安全なガラガラであるはずなので安心して見守っていると、コドモ、調子にのって勢いよくガランガランならし、ついでに自分のおでこにもガンガンぶつけて、半泣きになっていたのだった。早く、「今痛かったのは、100%自分のせいである」ということに気付いて欲しいと思う。


2003年1月
「のっしのっし日和」
2003/01/03 (Fri)

今日は相方さんの方の実家で一日を過ごす。外は雨。天気が良い時は、一日中家の中にいるとコドモが退屈がるので散歩に連れて行くのだが、残念ながら今日はそれができず、コドモが退屈で退屈で、「暇なのでちょいと泣いてやろう」とばかりに、泣きに泣く。代わりにマコトさん(義父)がコドモを抱えてのっしのっしと家の中を歩き回ってあやしてくれていたのだったが、この、のっしのっしという形容がぴったりくる歩き方が、微笑ましくもあり、かなり可笑しくもあるのだった。人はなかなか、のっしのっしとは歩かないものであるなあと思う。


2003年1月
「ひそひそ日和」
2003/01/02 (Thu)

記念品欲しさに電気屋に行ったり、スーパーに行ったりする一日。昼食を食べるのにちゃんこ鍋の店に入り、個室で「キムチちゃんこ」を食べる。食べている途中にコドモが寝たのだったが、追加でうどんを注文することになり、個室内の電話で「うどんが欲しいのだけど、コドモが寝ているので静かに持ってきて欲しい」と頼むと、威勢の良い格好で本当に静かに持ってきて、「おうどんでございます」とひそひそ言うのが可笑しかった。客も店員も常にひそひそ話しかせず、意味なく店員がひそひそと注文を取る、図書館みたいなファミレスがあっても良いと思う。


2003年1月
「初詣日和」
2003/01/01 (Wed)

実家にて新年の朝を迎える。午前中にお雑煮を食べ、おせちを食べ、みかんを食べ、お菓子を食べ、こたつで適当にテレビを見る。

ふと気が付くと、実家に居ながらにして私とコドモ以外の面々が、元日の午前中にも関わらずお昼寝タイムに入ってしまったため、コドモと二人で近所の、ちょっと油断すると寂れそうな神社へ初詣に出掛ける。途中、うちのコドモとちょうど1歳違いのコドモと遭遇。うちのコドモの方が、明らかに頭が大きかった。で、「うちのコドモはまだ寝返りも打てない」という話をすると、「じゃあ今が一番大きい時期で、ハイハイしたりし出すと、体を動かすのでスリムになる」などと慰められるが、確かにうちのコドモの頭は大きいが、体はボンレスハムみたくなっていなくてスリムなので、じゃあこれから大きくなったらどんどん頭でっかちになって「エノキダケ」みたいになることになるので、ちょっと嫌だなあとか考えるが、言わずに過ごす。



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