November 11-20,2002

2002年11月
「牛柄日和」
2002/11/20 (Wed)

Gatewayというメーカーがある。Windows系パソコンのメーカーで、残念ながら1年ほど前に日本市場からは撤退してしまったのだが、トレードマークが白と黒の、いわゆるホルスタイン模様で、個人的には、Windows系の中ではそのセンスが気に入っていたメーカーである。

今会社で使っているのがそのGateway製のパソコンであるため、机の中には、牛模様の表紙が妙に可愛いファイルやなんかが密かにしまわれているのだが、この間、机の中を整理している最中になんとなくそのセットアップマニュアルか何かを見ていると、ユーザーを設定する画面か何かの説明で、よくある「○○太郎」とか「××花子」とかの代わりに使われていた名前が「牛柄 ゆき子」で、驚いた。

「牛柄」ってことはないんじゃないか。


2002年11月
「検診日和」
2002/11/19 (Tue)

今日はコドモの4ヶ月検診だった。といっても私が連れて行ったわけでは当然なく、産休中の相方さんが連れて行ったわけなのだが、他の生後4ヶ月のコドモに比べてうちのコドモは、顔は大きいものの、脚や腕は意外とスリムであり、身長が高い割には体重がやや軽めで標準的な、男前な体型なのだそうだ。確かに、よそ様のコドモを見るにつけ、その腕や脚の肉付きのボンレスハムさ加減には恐怖すら感じる所であるのだが、うちのコドモはそうでもなくて、ほっと胸をなで下ろしている私と相方さんである。

コドモは検診中、ここぞとばかりにやる気を見せ、可愛い顔で目を輝かせていたのだそうで、おかげで保健婦のお姉さんたちに可愛い可愛いと大評判だったそうである。「さすが、『めざましテレビ』の『今日の占いカウントダウン』で1位だった『かに座』だけのことはある」と相方さんがご満悦だったが、今日4ヶ月検診に現れるコドモというのは概ねみんな『かに座』に違いないので、きっと今日の保健婦さんは「今回のコドモ、どうしてみんな目が輝いているのかしら」と不思議に思ってるのではないだろうか。

さて、おかげさまで首もほぼすわってきたコドモであるので、お風呂でもあまり必死になって片手で頭を支えながら両耳をふさいだりしなくてもよくなりつつある。ただ、やはり手元にタオルか何かがないと何やら手持ち無沙汰なようで、少し泣いてしまう時がある。で、手元にタオルを渡してやると、今度はその手を濡れたタオルごと口の中に入れ、ねぶねぶとねぶり、挙げ句チュッチュチュッチュと吸い始めるから始末が悪い。しかも、自分で吸っておいて、「まずっ」てなって泣くのである。そりゃまずかろうにと思う。


2002年11月
「加湿器日和」
2002/11/18 (Mon)

加湿器を買ってみたら、

加湿器
見た目がポットだった。

その名も「のどバリア」。丸くて可愛くて笑えて、その上、のどに優しい、そんな、合コンに現れたコージー冨田のような、まあ彼が「のどに優しい」かどうかは別にしても、なんせ凄くいい奴なのである。色も、和室だらけの我が家にしっくりきて、これは、この冬の活躍が期待される一品である。

で、加湿器なので当然中に水を入れるわけなのだが、その様子はもはやポットそのもので、かなり可笑しいのだった。いっそ、ポットとしても使えるんじゃないか、というかこれ、「ポット作ろうと思って失敗したらこうなっちゃったけど、試しに売ってみたら売れてびっくり」みたいなものではないかという錯覚に陥る。まあ、それならそれで、別に良いっちゃあ良い話である。


2002年11月
「落書き日和」
2002/11/17 (Sun)

天気が良いので、コドモをバギーに乗せ、相方さんと3人で実家の近所を散歩に出掛ける。どうやら最近は、「稲垣吾郎」を「ゴロちゃん」と呼ぶように、「ベビーカー」のことを「バギー」と呼ぶ風潮であるらしい。

数年ぶりにゆっくりと実家の近所を歩き、相変わらずの田舎っぷりを満喫していると、不意に目にとまったものがあった。曰く、

世界
だそうである。

「え? これが?」という話である。「この、ガードレールの『くるんっ』てなった所が?」という話である。「世界は広い」とはよく言うが、ここが世界であるならば、「世界は、思いの外、狭い」ということになる。ついでに言えば、「あと、結構白い」ということにもなる。などと考えながらしばらく歩いていると、不意にまた目にとまったものがあった。曰く、

世界国日本
なのだそうだ。

明らかに先ほどの「世界」と、筆跡が同じである。世界国、日本。下手すればこれ、右寄りな話なのではないか。と、ちょうど交差点の向かい側に、はたまた目にとまるものがあり、曰く、

世界・空・人間
なのだそうだ。

これ、漢字の練習をしているようにしか思えないのだが、本当の所はどうなのだろうか。


2002年11月
「点滅日和」
2002/11/16 (Sat)

うちのコドモは、鼻が、点滅するのだった。

「ちょっと落ち着け」と思われるかもしれないが、これが本当の話なのである。私も最初に相方さんからその話を聞いた時には「そんなわけない、というか、そんな必要ない」と馬鹿にして、まあ点滅したとしても、暖かい部屋とか寒い部屋を行ったり来たりして、ゆっくり赤くなったり白くなったりしてるようにも見えなくはないかもぐらいの、麺を入れて弱火で10秒ぐらいの煮え切らない点滅だとばかり思っていたのである。

実家に帰り、ぼんやりとコドモを寝かし付けていると、ちょっと眠くなってきたなあという頃のコドモの鼻が、赤白目まぐるしく色が入れ替わり、もの凄い早さで、笑えるほどに点滅しているのだった。一体、これは何タイマーなのか。思うに、どうも眠い時に点滅するようなので、つまりはエネルギーが切れそうな時に点滅しているのではないだろうか。その証拠に、スイッチが切れたかのように眠りについた後しばらくは点滅しているのだが、気がつけば点滅は白で収まっており、次に起きたときにはごく普通の、中流家庭の鼻に成り下がっているのである。

親や姉に見せてもこれまで全くそんな事実は知らなかったようで、ただただみんな笑うばかりであるのだが、果たしてこれは、うちのコドモだけの現象なのだろうか。うちのコドモには、特殊なタイマーでも備わっているのだろうか。


2002年11月
「囲い日和」
2002/11/15 (Fri)

私が今の我が家に引っ越してきた頃に、近所の元々工場があったらしい場所に3階建ての分譲住宅が軒並み連ねて売り出されていたのだが、今ではその住宅には普通に色んな人たちが生活していることになっている。とはいえ、正直、全く付き合いがないので、何処に誰が住んでいるとか、右隣のご主人が経理の松本さんと不倫しているとか、何処の誰が葉加瀬太郎に似ているとか、似てないとか、鼻だけ似てるとか、そういうことは全く知らないし、知っていることといえば、一時期我が家のポストに同じ名字の別人宛の郵便がびっくりするほど毎日ガシガシ入れられていたことがあったので、どうやら同じ名字の別人がその辺りに住んでいるらしいということくらいなのである。

さて、最寄りの駅まで行くのに近いので、そんな新築住宅街の中を歩くことがよくあるのだが、1軒だけ、玄関のドアの周りに思いっきり囲いがしてある家があり、前を通るたびに理解に苦しむのだった。住人は、一体何処から家に入るというのか。わざわざ囲いを跨いで家に入っているのだろうかと思うと、人ごとながら、非常に面倒そうで気の毒である。囲いの中には小さなペット用のカゴのようなものが2つほどあり、そこにペットが入っていたのを見たことがないのも疑問である。恐らく、家の中に何かしらのペットを飼っており、玄関のドアを開けるや否や外に逃げ出してしまいそうであるので囲いがしてあるのだろうと思うが、ドアを開けるや否や外に逃げ出してしまいそうなペットが、今時いるのだろうかと疑問である。ペットとして飼っているのに、その「なつかれてなさ」はいかがなものかと思う。宇宙人でも飼っているのだろうかと思う。飼われても困るが。


2002年11月
「カビ日和」
2002/11/14 (Thu)

相方さんが某食品売り場で買ってきたリンゴを切ってみると、種の部分が見事なまでにカビに浸食されて、大変残念なことになっていた。カビの部分を取り除いて食べてみると、これがまたシャリシャリ感がたまらない私好みの味で、いよいよ残念に思う。

しかしまあ、カビというのは不思議な生き物である。そもそも、あんなフカフカしたものが生き物であるということ自体、私にしてみれば意味がわからない話である。もちろんフカフカしていないタイプのカビもわんさかあるが、断然フカフカした奴の方が気持ち悪い。何故か。これが例えばぬいぐるみであれば、フカフカしたものとイガイガしたものであれば、間違いなく10人中10人がフカフカしたものを選ぶはずであるし、そもそもイガイガしたぬいぐるみにはお目にかかったことがないし、というか、それはきっと「ぬいぐるみ」ではなくて、「イガ栗」であると思う。なのに、フカフカしたカビは、びっくりするくらいに人気がない。ただフカフカであるだけであれば気持ちよさげな感じなのだが、そこにグロテスクな色と独特のカビ臭さが加わることによって、一気に抱かれたくない生き物ベスト5にまで人気が落ちるのは、ある意味、凄いことであると思う。


2002年11月
「お疲れ様日和」
2002/11/13 (Wed)

いつからか、会社の帰りに通る公園に住んでおられるおじさんが始めた「たき火」で、冬を思う。風情があるのかないのかわからない冬の足音である。というか、夏場はベンチでおじさんが一人で「ぐでーっ」てしてただけなのに、たき火の周りには2〜3人のおじさんがいて、いつの間にか増えたらしい。

挨拶が今、大変なことになっている。一応会社では、人とすれ違ったり、誰かが部屋に入ってきたりした時には「おつかれさまです」と声をかけることになっているのだが、どうも、自分では「おつかれさまです」と言っているつもりではいるのだが、客観的に聞くと「おぉつかるすぅ」としか言っていないような気がする自分がいて、最近少し可笑しい。ひどい時には「おーづうす」みたいなことしか言っていないのである。中学、高校の体育会系クラブであれば、「ありがとうございました」を「あーっした」とか、「おはようございます」を「おーっす」とかいう感じの勢いで言ったりすることがあると聞くが、そういうのとは明らかに異なる種類の、何か、覇気がない感じの省略である。

そして、それで相手も納得してしまうところが、可笑しさに拍車を掛けている。というか、きっと、「お」で始まって「す」で終わりさえすればそれでいいくらいの風潮である。それならいっそ、「おーやんふぃーふぃーでーす」とか言ってみても誰も気付かないんじゃないだろうかと思うが、試すのも馬鹿らしいというか、余りにハイリスクノーリターンであるので、眠気覚ましにちょうど良いかもしれないと思う。


2002年11月
「金箔日和」
2002/11/12 (Tue)

見るとはなしに、プロジェクトXを見る。金閣寺の再建についての話。金箔貼り職人の技を見て、うちの台所の壁も綺麗に張ってくれやしないかと思う。


2002年11月
「ねむお日和」
2002/11/11 (Mon)

とても眠い一日だった。仕事が、進んだんだか、進んでないんだかよくわからないような状態が、ほぼ1日続いてしまった。その眠さたるや、例えば私がさだまさしであれば、「親父の一番眠い日」というタイトルで1曲作れるほどである。もしも今日コドモが産まれていたら、名前は「ねむお」か「ねむすけ」にしたに違いないと思う。或いは「ねむ子」。

そんなことを仕事中にぼーっと考えてしまうほどに、今日は眠い月曜日だったという、それだけの話である。



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