December 11-20,2000

2000年12月
「ホワイトハウス猿日和」
2000/12/20 (Wed)

無性に新福菜館のラーメンが食べたくなってしまったため、京都駅の近くにある新福菜館の本店に行くことにした。京都駅の中央改札を出て、大通りを通らず塩小路通りの1本南の通りを通ってみると、そこに「ホワイトハウス」という名の旅館があったので驚いた。大層な名前の付いたその旅館は何処からどう見ても普通の民家で、入り口などは安っぽいアルミサッシである。クリーニング屋のような風情である。というか、いっそクリーニング屋のほうが「ホワイトハウス」という名前に合っているのではないかと思う。確かにまあ家の外壁は白いが、だからといってそのまま「ホワイトハウス」というのはどうかと思う。

そんな「ホワイトハウス」の玄関、というか入り口には、油性マジックで書かれた注意書きがあった。

「旅館ホワイトハウスへ御用のお方様は xxx-xxx-xxxx までご連絡しておくれやす」

そんな所で京都らしさを出すくらいなら、旅館の名前をもうちょっとどうにかした方が良かったのではないかと思う。

ちなみに、ホワイトハウスのすぐ斜め前にあるお寺の名前は、「さる寺」だそうである。何故「さる寺」なのかと思い、その由来や説明の書かれた看板を探すが全く見つからず、代わりに「輪切り地蔵」というのの説明を見つけた。

昔、重い荷物を運ぶ時などには道に「輪切り石」という円形の石を敷き、これの上に荷物を乗せ、転がして運んでいたそうだ。ある日ある人が夢を見たのだが、その夢に従って、ある一つの輪切り石をひっくり返してみると、それはなんとお地蔵様だったそうだ。それ以来、そのお地蔵様を交通、旅行のお地蔵さまとして、お参りするようになったということだそうである。

知りたくもない「輪切り地蔵」については凄くよくわかったが、肝心の「さる寺」については何一つわからないのだった。推測するに、きっと住職が猿なんだと思う。


2000年12月
「ぶらぶら日和」
2000/12/19 (Tue)

わけあって、平日の昼間にこれといった目的もなく街をぷらぷらする毎日を過ごしている。人の少ない繁華街を歩いていると、ちょっとした油断で「バトルロワイヤル」とかを見てしまいそうになって困るのだった。「別に困ることもないだろうに」と思われるかもしれないが、一番最近映画館で見た映画が、同時上映の「のび太の結婚前夜」見たさに相方さんと行った何年か前の「劇場板ドラえもん」で、しかも「のび太の結婚前夜」を見て号泣した男が、よりにもよって、ほのぼのさのかけらも感じられなさそうな「バトルロワイヤル」を見るというのは、「勝ち」か「負け」かで言えば明らかに「負け」なのである。

特に目的もなくぷらぷらしていると、普段やり慣れないことをやってしまったり、大して必要でもないものを買ってしまいそうになったり、もしくは買ってしまったりするものである。意味もなくハンガーとかを買ってしまったり、絶対使わないのに大根おろし器を買ってしまったりしそうになるのである。今日も危うく、300円だからというだけの理由で「ボールペン30本セット」なんてなものを買ってしまう所なのだった。

絶対着ない変なキャラの書かれたTシャツとかを買ってくる「おかん」の気持ちがちょっとわかる気がする今日この頃である。


2000年12月
「レコード屋探し日和」
2000/12/18 (Mon)

一年ほど前に一度だけ友人に連れていってもらったレコード屋さんがあるのだが、その後何度かそこに行こうとしたものの、どうにもこうにも見つけることが出来ず困っていたのだった。確かにこの辺りだったはずと、その辺りの通りを行ったり来たりしてみるが、どうにもこうにも見つからない。「いや、ここまでは来なかったはず」とか「この通りよりは南だったはず」とか思ったからといってそれらしい店はちっとも見つからず、困りはてて、疲れ果てて、結局喫茶店で休憩して、本屋に寄って帰るということが、三度ほどあった。さすがに三度目に見つからなかった時には、その後に電話帳で店の住所を確かめたりして、それで、「ああ、ここなのか。でもここ、通ったような気もするなあ」などと思いつつ、これで次は大丈夫だろうと確信を持ったりしたのだった。

前回の確信を胸に今回も探してみることにするが、そもそも以前覚えた住所などは全く頭の中に入っておらず、結局よくわからない。それで、しばらく歩いた後近くのタバコ屋の前に老いてある赤電話と電話帳から住所を調べあげたのだった。一年ぶりに辿り着いたそのレコード屋は、私が思い描いていた店構えとはまるっきり違う店。いや、店内の様子はかすかに覚えていた通りだったので、店自体は合ってるはずである。なんだろう、もっと京都っぽい店構えだったような気がしていたのだが、もの凄く普通のマンションの1階なのだった。そりゃ見つからないわけである。


2000年12月
「今日の占いカウントダウン日和」
2000/12/14 (Thu)

実は今日、個人的に結構ショッキングなことがあったのだが、そういう時に限って「今日の占いカウントダウン」で私の星座である「みずがめ座」が見事12位だった。しかも「逃げ腰はツキを下げるだけ。苦手なことにもあえて挑戦しよう!」というのが結構当たってるのが凄い。というか怖い。ただ、その後に続く「毛筆で年賀状を書こう」というのはどうだろうか。そんなことでツキがあがるのもどうかと思うし、あと、ついでに言うなら「ラッキー食材は『アンチョビ』」というのもどうかと思う。というか、そもそも「ラッキー食材」という概念が、どうかしていると思う。何だよ、ラッキー食材って。


2000年12月
「体温計日和」
2000/12/13 (Wed)

帰りの電車に途中の駅から乗ってきた、左耳に2個と右下の唇にピアスをしていながら、パーカーのポケットから金の輪っかを2つ3つ取り出し、平然と右耳に、バースデイケーキのろうそくのようにブスブスさし始めた女子高生が、携帯電話で通話中にどうも回線が切れかけたらしいのだが、その瞬間に携帯をブンブンと威勢よく振っていたのが気になった。「え? 振ったらアンテナ立つの?」と驚く。携帯電話が、そんな、昔の体温計みたいな仕組みで動いているとは思えないのだが。



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